うつ病を治すためには周囲の人の接し方を変えなければなりません

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うつ病の症状と原因

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うつ病は本人の性格の問題ではなく、病気の一つです。ですから、身におきる症状と発症する原因を理解した接し方が大切です。まずは原因について説明しておきます。実はうつ病にかかってしまう原因は、一つだけではありません。いくつかの要素が重なることで起きてしまうのです。主な要素として挙げられているのが、ストレス・身体の不調・遺伝的要素の3つです。まず精神面のストレス、これがもっとも大きい要素であると考えられています。仕事や学校などの周囲の人たちへの接し方の悩みや、周囲の人から本人への接し方、仕事の成果へのプレッシャーなどが、ストレスを受ける要因になります。

次に精神面だけではなく、身体的な不調もうつ病になる要素です。疲労が長い間とれないままだと、脳内のノルアドレナリンやセロトニンという物質の分泌がとまってしまいます。これらの物質は気分の高揚や平穏さを保つための物質なので、不足してしまうと精神も不安定になってしまうのです。また更年期障害などでホルモンのバランスが崩れることや、脳内の血管に異常が生じてしまうことなどの身体的問題も、脳内の環境を悪くしてしまう原因になっています。

そして最後に遺伝的な要素も、うつ病の要素であると考えられています。一卵性の双子である場合は、一人がうつ病になるともう一人も少なくとも30%以上の確率でうつ病になるという研究結果もでています。しかし、家族がうつ病にかかったら他の人も必ずかかるというわけではありません。うつ病も病気の一つなので生まれつきの体質に左右される要素も強いのですが、やはりストレスや体の不調といった環境の与える要素とあわせて考えなければならないのです。

うつ病の原因を理解した後は、うつ病で起きる症状を確認しましょう。うつ病で起きる症状は、精神面に起きるものと、身体面に起きる症状があります。精神面では、意欲の低下や気分の変調、不安感などの症状が出ます。うつ病の基本的な症状は「抑うつ」という気分の落ち込みが続く状態です。次にうつ病で特に取り上げられる症状が意欲の低下です。脳内が疲れ切った状態になってしまっているため、何をしようとしても興味が湧いてこずに集中力がとぎれてしまいます。そのためぼんやりとした状態になり、判断が下せないことが多くなります。また、うつ病は落ち込んだままになると誤解されがちですが、気分の揺れ幅が大きくなるのも特徴です。気分が安定せずに涙もろくなったり、怒りやすくなったりするなど感情の歯止めが効かなくなるのもうつ病の特徴なのです。そして罪悪感や不安感が大きくなり、自殺を考えてしまうこともあります。本人も今までと違う精神状態に戸惑うことが多いのです。そのため、うつ病を治すには、周囲も感情的にならずに接し方をよく理解する必要があります。

うつ病では精神面の症状だけだと思われがちですが、身体面でも支障をきたす症状がでます。主に倦怠感や体の痛み、体重の極端な変化、睡眠障害などが起こります。脳が疲れているため身体面でも疲労を感じるようになり、これまでは簡単にこなせたことでも、すぐに疲れてしまうようになります。また疲労感だけではなく、痛みも感じやすくなることはあまり知られていません。うつ病では脳内物質の乱れや血行不良などの原因により、体の痛みが大きくなりやすいのです。次に睡眠にも支障がでます。眠りが短くなってしまい疲れがさらに取れにくくなったり、逆に一日中眠ったままでいることで眠りの質が低下していることもあります。うつ病は精神面だけの病気であると思われがちなので、これらの症状は見逃されやすいのです。